雪の中での剪定作業

執筆者 アルプスファーム 宮田 進

(塩尻市 太田1圃場に設置してあるサインボード 2月6日)

(塩尻市 太田1圃場 2月6日)

暖冬の影響で雪の無かった塩尻市ですが、2月5日から6日にかけての降雪で一面の銀世界。圃場では約25cmの積雪となりました。

(塩尻市 高出1圃場 メルロ 2月8日)

積雪の中、引き続き剪定作業を行っています。

前号でご紹介したシャルドネはギュイヨ方式で剪定していましたが、メルロではコルドン方式で剪定しています。この方式は、結果母枝となる枝を等間隔で2芽残し一律に剪定していくため、ギュイヨ方式と比べて分かりやすく作業時間を短縮できます。

(同日 同圃場)

この日(2月8日)は最高気温が8℃前後まで上昇しこの時期としては暖かく、また、快晴のため日差しが強く、雪からの照り返しもあり作業していると汗ばんできます。日焼け防止のためフェイスマスクとサングラスは必須装備です!

(塩尻市 芦ノ田6圃場  シャルドネ  2月8日)

剪定作業と並行して行っているのがワイヤーに残った巻きづるの除去作業です。巻づるはぶどうの病原菌の越冬源となるためその除去は重要な作業です。今年は新しく購入した「巻つる処理機」を使用しての作業です。

(同日 同圃場)

この「巻つる処理機」はモーターで刃を回転し巻づるを挟み込んで除去する仕組みですが、気持ちが良いくらいに早く処理できます。以前は剪定バサミを使い硬いつるを1カ所ずつ切って除去していましたが、時間が掛かり手への負担も大きい大変な作業でした。「巻つる処理機」を使用すると従来の手作業と比べ4割程度の時間を短縮する事ができ、手への負担も大きく軽減されました。

(塩尻市 芦ノ田12 コンコード新圃場 2月8日)

新しい棚圃場の工事も大詰めです。棚面のワイヤーを張って完成となります。コンコードを栽培する計画で、4月の植栽が今から楽しみです。