ヴェレゾンの様子

執筆者 アルプスファーム 宮田 進 

(塩尻市 高出1圃場 メルロー 8月14日)

畑のぶどうはヴェレゾン(着色期)を迎えています。ヴェレゾンとはフランス語で「色付き」や「熟成の始まり」を意味し、具体的にはぶどうに下記のような変化が見られます。

この色付きは、ぶどうの実の中で糖度が高まり、酸味がやわらぎ、風味が複雑になっていくサインでもあります。つまり、「収穫に向けて、いよいよ準備が整ってきたよ!」という自然からのメッセージとも受け取れます。

 

(塩尻市 芦ノ田1圃場 カベルネソーヴィニヨン 8月14日)

同じく垣根圃場のカベルネソーヴィニヨンです。こちらは緑と紫、濃紺の果粒が混在して50%位の色付きとなっています。ヴェレゾンの時期がいつ、どのように訪れるかは、最終的なワインの味にも大きく影響します。日照や気温、降水量などの気象条件がこの変化のスピードや質を左右しますが、今年は7月からの高温と小雨による乾燥の影響からこちらのカベルネソーヴィニヨンは昨年より6日早くヴェレゾンが進んでいます。

 

(塩尻市 太田1圃場 シャルドネ 8月14日)

白ぶどうのシャルドネは先日まで硬かった果粒に水が回り、だいぶ柔らかくなってきました。色はまだ緑ですが透明度が増した房が所々に確認されます。通常は房周りの葉を取り除く除葉を行ないますが、近年の高温化による酸の低下を防ぐ対策として今年は白ぶどうに関しては作業を見合わせています。

 

(塩尻市 芦ノ田9圃場 竜眼 8月15日)

こちらは棚圃場の竜眼です。晩熟種ですのでヴェレゾンはまだまだこれからですが一部の房ではやや灰色がかった優しい赤色に着色が進んでいます。

 

(塩尻市 太田1圃場 ツヴァイゲルトレーベ 8月9日)

この日はツヴァイゲルトレーべの摘房作業を行いました。ツヴァイゲルトレーべは果粒が密着しているため粒同士が押し合って潰れやすいので肩(岐肩)の部分を除去します。また、着色不良や成熟が遅れている房も除去しました。このあとは防鳥ネットを設置して収穫を待つのみとなります。

 


この度、日本ワインコンクール2025にて、弊社の①ミュゼドゥヴァン ダイナスティ 塩尻メルロー 2023 及び ②ミュゼドゥヴァン ダイナスティ 塩尻メルロー&カベルネソーヴィニヨン 2023が金賞を受賞いたしました。

①のワインは高出1圃場のメルローを ②のワインは太田3圃場のメルローと芦ノ田1圃場のカベルネソーヴィニョンといづれもアルプスファームで収穫された原料を使用しております。

日々応援してくださる皆さまのおかげでこのような嬉しい結果をいただくことができました。本当にありがとうございます。商品は9月下旬の出荷開始予定です。楽しみにお待ちください。

 

これからも畑からグラスまで、皆さまに喜んでいただけるワインをお届けできるよう努力してまいります。

今後ともどうぞよろしくお願いいたします。